1.2.2. 証拠固め


情報提供者の情報を整理したら、仮説の証明として何を考慮するかを決定する必要があります。
浄水場の水質検査を実施が、以前よりも少ないことを確認するだけで十分ですか? または、検査の数を減らすとどうなるかを調べる必要もありますか? 優れた記者は、仮説を裏付ける証拠を評価するだけでなく、それと矛盾する証拠も評価します。
例えば、すでに非常に裕福な政府関係者が1万ドルの賄賂を受け取ることはまずありない、というような情報が、あなたの情報源からもたらされた場合、それは、その人の希望的観測の可能性が考えられます。 繰り返しますが、あなたが持っている証拠の信頼性について、定期的に自分自身で確認してください。「証拠」はどこまで完璧であるか、どこから来たか、そして複数の情報源でそれを裏付けることができるかどうかです。

完璧に証明するものを見つけだせることは稀だということを心に留めてください。 あなたができることは、他のものより、より証拠能力が高いものを集めることです。 すべてが合理的な疑問を超えて証明できるわけではありません。
最終的な記事がその点に関して明確である限り、たとえそれがまるで水も漏らさぬほど完璧でないとしても、記事にできる可能性はあります。ただ、問題のあるものをどのように表現するかについては、非常に注意する必要があります。