2. インタビューの作法

2. インタビューの作法


ジャーナリストはしばしばマスコミの悪評に苦しんでいます。 ジャーナリストは詮索好きで、扇情主義的で、人の評判を落とすことに躍起となっている、野党のために働き、勤勉な人々の職務を妨げ、敬意を欠いていると言われます。時には、これらの非難は根拠のあるものと言えます。
否定的な認識に対抗する方法は、きちんと礼儀正しく倫理的に行動することです。 失礼な態度をとらず、理不尽なことを要求してはいけません。 自分たちジャーナリストは情報を受け取る資格があると信じているという態度を見せつけると、情報源の人たちや社会の他の人たちの反発を助長します。

ほとんどの人は、自分が善良で正直であると信じたいと思っています。情報源も同じです。「これがどのように機能するか本当に理解したいのです」とか「コミュニティの利益のために、その問題を説明してくれませんか」などの方法で質問を発すると、しばしば肯定的な結果が得られています。 多くの場合、情報を明らかにすることが国民の最善の利益になると確信できれば、情報源はジャーナリストを助けるのです。

これは単なる戦略の問題ではありません。「第4の権力」などと大袈裟な呼び方にもかかわらず、ジャーナリストは政治家や公務員の行動を監視するために民主的に選ばれているわけではありません。
ジャーナリストは市民社会の一部であり、その意味では、国家がその市民に奉仕することを確実にする責任を共有します。 この立場で、ジャーナリストは新聞や放送局などのマスコミが持つルートに特権的にアクセスできます。 特にジャーナリストが敵対的な企業や腐敗した政治家を暴露するために動いている場合、法を破ったり、かいくぐったりして、例えば密かにテープ録音するなどの方法をとる場合、ジャーナリストは感じよく、誠実で、透明な(少なくとも可能な限り)方法をとることが重要です。

ジャーナリストとしての役割を超えないようにするために、常に自分自身に問いかけてください。 もし、私が取材されている側だったらどう思うだろうか。 世の中からはどう見えているのだろうか、ジャーナリストの役割はどのように見えるのだろうか?  どのように説明責任をとればよいか?  私は、自分が取材しているのと同じ誘惑に、屈するだろうか? 自分自身のチェック・アンド・バランスはどこで取るのだろうか?