2. 独自のデータベースを構築する

2. 独自のデータベースを構築する


探査報道の特集記事は、組織はこう行動し、少なくとも、このように行動するはずであるという理解を前提に作られます。必要な情報の概要を把握するために、次のように質問を組み立てます。

  • > このプロセスまたはシステムはどのように機能するはずか?
  • > 誰が何を、いつ、どのように行うはずか?
  • > プロセスはどのように文書化および記録されるか?
  • > どのような規格または基準が導入され、誰がそれらを実施するか?

あなたの答えが詳細かつ包括的であればあるほど、どこでいつ問題が発生するかを判断できるようになります。

これらの質問への回答を得る以外に、探査報道には他のいくつかの構成主題があるはずです。 これを最初から念頭に置いておくと、情報の枠組みを作ったり、きちんと整理するのに役立ちます。いざ記事を書く段になってから情報を組み立てるという時間の無駄を省けるし、工程が積み重なるにつれて情報を忘れてしまうこともありません。

取材テーマについてのタイムラインを作る

探査報道の取材では、時系列の記録をとることが重要です。 これは、記事を時系列で書く必要があるという意味ではなく、出来事の時間経過のライン上にそれぞれの事実を「固定」するということです。 これにより、事件の前と後に何があったのか、事件と同時に何が起こったのか明確な絵を描くことができます。

定性的データと定量的データの区別

定量的データは数に関するものです。 例えば、特定の医薬品が市場で販売される前に、いくつの品質検査の工程を通りますか? 水域の汚染レベルはどのくらいですか? 過去5年間の都市犯罪は何件でしたか?
多くの場合、国全体の人々の関心を呼ぶ可能性があるのは、地域の学校の退学者数などの具体的な数字を提供することです。地方の小さい記事を全国の大きな探査報道に変えるのは、そのような数字です。

世界中の多くで、定量的記録またはその文書にアクセスできないのは、単に記録がないためです。
ただし、このように文書が少ない環境でも取材する方法は他にも2つあります。 自分自身で観察する方法と、関係者への取材を構造化する方法です。
人物、出来事、理由、動機、感情、論拠について収集された情報は、定性データと見なされます。住所がわかれば、その住人たちに会えるように、取材を始めると多くの場合、個人やグループへと連鎖的につながっていくことを覚えておいてください。

リサーチ結果の整理

取材対象者、内部告発者、その他の情報提供者とその専門分野のデータベースを作成できる管理ツールがいくつかあります。
データベースを作るには、質問のリスト、確定された事実の記録、証明する必要がある仮定、関連文書へのハイパーリンク、統計、データバンク、インタビューが含まれている必要があります。 Evernote(エバーノート)はジャーナリストの間で非常に人気がありますが、機密情報を保存するのに十分な安全性はありません。 管理ツールを選択するときは、セキュリティに留意してください。